こんにちは。miwaです。
最初にお断りしますが、タイトルは「身体が硬い」の間違いではありません。ほとんどの方は身体は柔らかい方がいいと思っていますよね。代謝も良くなるし、怪我もしにくくなるのでメリットは沢山あります。しかし、もともと身体が柔らかくて、ヨガのポーズ比較的簡単に出来てしまう人は少し注意が必要です。
アーサナを取ってみよう【トリコナーサナ&サイドアングル】
まずは是非2つのアーサナをやってみてください。
三角のポーズ【トリコナーサナ】
●両方の足でしっかりとマットを押して下半身を安定させる
●腰が引けないように両方の足の付け根を前に出す
●下の体側が縮まらないよう、上下の体側がまっすぐに開くようにする
●上げている手の方の肩が詰まりやすいので、耳と肩の距離を取って胸を開く
では、そのまま下の手をマットまたは足から離してみましょう!
手を離してもアーサナをキープできますか?是非試してみてください。恐らく、急にキープすることが難しくなった人、出来なくなった人、いるのではないでしょうか?
そんな人は要注意です!
身体が柔らかいと一見出来ているように見えても、実は体の使い方が少し違っている場合があります。この三角のポーズは、体幹をしっかり使って行うアーサナです。身体が柔らかいと、床にしっかりと手がついてしまうので、手で身体を支えてしまい、お腹の筋肉が全く使えていなかったり、しっかりと両足、とくに内側の筋肉が使えていなかったりします。普段からお腹が使えている人は、手を離しても、多少キツくはなるものの、ちゃんとキープできるはずです。しかし、普段から身体の柔らかさだけに頼ってしまうと、本来使うはずの筋肉が使えていない場合があります。
もしそんなときは、足幅を少し小さくして(大体肩幅1.5倍くらい)、下の手は床につけず手のひらを正面を向けて腹筋を意識して行ってみてください。
それではもう一つチャレンジしてみてください
サイドアングル【パールジュバコーナーサナ】
●前の足は踵の上の膝がくるようにセットし90度になるように踏み込む
●後ろの足の小指側でもマットをしっかりと押し下半身を安定させる
●腰が後ろに引きやすいので、両方の足の付け根を前に出して、後ろの踵から前の指先まで一直線
●胸を天井へ広げて、伸ばしている腕越しに目線は天井を見る
では床または太ももにある手を、背中からくるっと腰に巻き付けてみましょう!
こちらも急に出来なくなったり、キープするのが難しくなったら要注意です。三角のポーズと同じように、体幹と両足の筋肉が使えていない可能性があります。
いかがでしたか?「私平気だった」と言う方は、普段から身体を上手に使えている人だと思います。もし、「全くキープできなくなっちゃった」いう方は、恐らくその手に頼って身体を支えてしまい、身体を上手に使えていない可能性が高いです。
実はこれは私の実体験です。ヨガを始めて身体がだんだんと柔らかくなって、何となく色々なアーサナが出来るようになった気でいたのですが、少し体幹を使うようなアーサナがほとんと出来ないことに気が付いたのです。ぶつかった大きな壁のひとつです。その時に先生から言われた言葉が「身体が使えていない」という事でした。アーサナを取る際、確かに見た目の形はアーサナになっていますが、実際にしっかりとアーサナが取れているのかと言われれば、私のアーサナは全くできていませんでした。
身体を上手に使う3つのポイント
身体を上手に使うポイントは大きく3つです。
●足裏でマット(床)を押す
まず大事になるのが土台の安定です。足裏3点(親指と小指の付け根とかかと)でしっかりとマット(床)を押せていること、そして押し返す力を両足の内側に伝えていくように意識して、身体を伸ばしていくことです。
●お尻を締める
土台が安定したら、お尻(所謂ムーラバンダ)を締めることです。ぎゅっと力を込めて締めるというよりは、奥の方を意識してみると、お腹の奥の方に力が入るのを感じることが出来ると思います。
●顎を引く
顎が上がってしまうと、背骨まで伝わってきた力が抜けてしまうので、足裏→足→お尻→お腹と上がってきた力を、顎を軽く引いて背骨をまっすぐに保つことで、身体に留めておくようなイメージで行ってみてください。力を入れると呼吸ができなくなるので、あくまで「軽く顎を引く」ことが大切です。
これは、バランスや逆転のポーズなど、立って行うほとんどのアーサナで応用が出来ると思います。順番は必ず下(足)から上(頭)へと整えてください。私は、最初に足裏3点で大地を押し押し返ってきた力が、身体の下からエネルギーとなって上がってくるようなイメージをしています。
これを意識して再度、三角のポーズとサイドアングルを再度取ってみてください。支えにしていた手の力を少し抜くことが出来るようになっていたら大成功!身体が使えるようになっています。もしも、手の力を抜くことで、ふらついてしまうようであれば、是非ブロックを使って少しだけアーサナを緩めてみてください。ブロックは身体が硬い人だけが使うものではなく、安定感をサポートする為に使うものです。
日常生活にも活きる身体の使い方
●満員電車で
満席で立って乗るときに3つのポイントを意識すると、つり革などに頼らなくても、ふらついたりすることが少なくなります。電車をよく利用される方は是非お試しください。体幹も鍛えられますよ。
●階段で
階段を上るときにも3つのポイントを意識すると、足の力だけで登っていた時よりも楽に上ることができます。
是非一度お試しください。「すごく実感できた」という人の方が、普段身体を使えてない人かもしれませんね(笑)。
安定して快適なアーサナを取ろう
ヨガスートラには「アーサナは快適で安定していなければならない」とされています。身体が柔らかいことはとても大切で素敵なことです。しかし、もし床にしっかりと手が付くことでその手を支えにしてアーサナを取ってしまっていると、片手だけに体重がかかってしまって快適で安定したアーサナとは言えなくなってしまいます。もしかしたら、手を痛めてしまう原因となってしまうかもしれません。
身体の使い方を覚えると、出来るアーサナも増えますし、バランスのポーズが安定するようになります。また、どこか一つに頼るのではなく身体全体で身体を支えることが出来るようになり、疲れにくい身体になります。さらに新陳代謝も良くなります。
身体が柔らかい人やヨガを始めて身体が柔らくなってきたという人は、是非少し意識してみてください。身体が変わってくると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
miwaさん。おはようございます。
凄くわかりやすい説明でした。
自分は身体が硬いですが、筋肉に頼り過ぎてしまいます。
体幹が弱いのわかっていますが、どうしても筋肉に頼る癖がなかなか治らないです。
ヨガは、本当に奥が深いですよね。
今回もめちゃくちゃ勉強になりました。
次回も楽しみにします。ゆきより。
ゆきさん、こんにちは!
頼れる筋肉があることは私からすると羨ましいです(笑)
でも、きっと筋肉だけに頼ったり、柔軟性だけに頼るのではなく、どこにも無理をさせないことが必要なんですよね☺️
本当に奥が深いですね✨
いつもコメント本当に嬉しいです。ありがとうございます。