
【この記事がお勧めの人】
・「ヤマニヤマ」のアヒンサー(非暴力)について詳しく知りたい
・アヒンサーの解釈や実践方法について知りたい
・ヨガ哲学を初めて学ぶ人
ヨガには、単にポーズを取ったりするだけでなく生き方を学ぶ「ヨガ哲学」があります。その中には、私たちの日常生活において「行ってはいけないこと=ヤマ」と「行った方がいいこと=ニヤマ」があり、「ヤマ・ニヤマ」合わせて10個の教えがあります。
↓ ↓ ↓ヤマニヤマについてはこちらの記事をお読みください↓ ↓ ↓
今回は、その中の「ヤマ=行ってはいけないこと」の1番目の教え「アヒンサー=非暴力」について、わかりやすく解説していきます。初めてヨガ哲学を学ぶ人にもおススメの記事です。
【ヤマニヤマ】アヒムサ(非暴力)の教え


まずは、アヒンサーとはどんな教えなのかを見ていきましょう。
アヒンサーの概要
サヒンサー(アヒムサー、アヒムサ、アヒンサとの表記もあります。全て同じ)とは、「非暴力」と言う意味があります。「ヤマ・ニヤマ」10個の教えの中の最初に実践すべき教えとされています。
「非暴力(アヒンサ)に徹した者のそばでは、全ての敵対が止む」
と記載されています。(ヨガスートラ第2章35節より)
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アヒンサー(非暴力)の解釈
実は、私がアヒンサー(非暴力)について初めて学んだ時、「私は普段の生活で暴力振るうなんてことしていない」と思っていました。ほとんどの方はそう感じませんか?
しかし、アヒムサー(非暴力)の解釈には、行動だけでなく、言葉や思考も含まれています。そして人に対してはもちろん、自分対してもアヒンサー(非暴力)の実践が必要とされています。
そして、思い、言葉、行動の全てにおいて実行されると、その人を敵視したり恨んだりする人がいなくなりますという教えです。
【ヤマニヤマ】アヒンサー(非暴力)実践のNG集
では、日常生活でよくあるアヒンサー(非暴力)実践が出来ていないNG集をチェックしてみましょう。
いかがですか??
これらは全て、アヒンサー(非暴力)の実践が出来ていない状態です。
このように、誰かを殴ったり暴言を吐くことだけが暴力ではありません。ヨガ八支則では、上記のような心の中で考える事や、自分に対しての行動や思考に暴力が含まれていることも禁止しています。「自分が無理をすればいい」とか「家族の為だから」と色々な理由を作って、自分を犠牲にしていませんか?
【ヤマニヤマ】アヒンサー(非暴力)の実践方法 3STEP


では、ここからはアヒンサー(非暴力)の実践方法をご紹介します。
- STEP1自分に正直になる
- STEP2自分の気持ちに寄り添う
- STEP3自分に優しく人にも優しく
STEP①自分に正直になる
アヒンサー(非暴力)を実践するには、自分がどうしたいのか、どう感じているのかを自覚することが第一ステップです。そのためには、下記2つを今すぐやめましょう。
暴力を振るう根底(言葉・思考・行為全てを含む)にはいつも、満たされていない自分がいます。例えば、忙しくて余裕がないから暴言を吐いたり、我慢をして飲み会に出席するから上司に対して不満を持ったり…。
また、何だかわからないけど常にイライラしている人の中には、幼少期の我慢が原因となっていたり、自分では気が付いていない(自分で自分を騙している状態)けれど自分に無理をさせている場合もあります。(このような場合では、専門家の助言や治療が必要になる場合があります。)
だからこそ、正直な自分の気持ちを知ることがアヒンサー(非暴力)を実践する第一歩なのです。
STEP②自分の気持ちに寄り添う


自分の正直な気持ちを自覚出来たらその声に寄り添うことが、アヒンサー(非暴力)実践の第二段階となります。
気持ちに寄り添うとは、一旦は全てを否定せず受け入れる事です。そして、出来る限り実現できるよう努力をすることです。
もちろん、普段の生活で全てを実現させることは出来ません。しかし、一部だけなら、又は時間などを考慮すれば出来ることもあるかもしれません。
(例)
●新しいことにチャレンジしたい
→今生活の全てを新しいことに変えてしまうことは出来なくても、出来ることからチャレンジしてみる
●少し体調が悪い
→仕事は休めないけれど、早めに帰宅して休むようにする
私たちも誰かに「こうしたい」ってお願いをして、少しでもその状況に近づけようと努力してくれたら嬉しいと思います。同じように、自分を喜ばせるように、自分に接することを心がけましょう。
STEP③自分に優しく人にも優しく
アヒンサー(非暴力)実践の最終段階は、第2段階までに実践した自分自身に対しての接し方と同じ方法で、他人にも接することです。
自分を大切に扱い優しく接することに慣れてくると、徐々に身近な家族やお友達に対して、知人に対して、最終的には知らない人に対しても、同じ気持ちを持てるようになります。自分と同じように他人も大切に扱い優しく接することが出来ます。
アヒンサー(非暴力)を実践する際の注意点


ここからは、実際にアヒンサー(非暴力)を行う際の注意点も合わせてご紹介したいと思います。間違ったやり方で自分を苦しめることがないように、是非気を付けてください。
アヒンサーを実践する順番は自分から?他人から?
ご紹介したアヒンサーの実践方法は、まず自分に暴力をするのを辞めましょうと記載しました。読者の中には、それって単なるわがままじゃないの?それを自己チューと言うのではないの?と疑問を持つ人もいるかもしれません。
私の答えは、アヒンサー(非暴力)の実践は必ず自分から行うこと、です。
〇第1の理由
第一の理由は、自己犠牲の優しさは長続きしないからです。当然ですが、人には我慢の限界があります。我慢をして優しいふりをしても、その限界がいつか訪れます。その限界に達した時、もしかしたら大切なものを失うかもしれません。
〇第2の理由
次に、自分を大切に扱う方法を知らない人が、他人を大切には出来ないからです。「自分」とは死ぬまで一生付き合う大事な身体と心のはずです。その一番大切にすべきものを大切に出来ないのに、何故人を大切にしていると言えるのか、私にはとても疑問です。自分を大切に出来な人は、他人も簡単に傷つけてしま印象があります。
〇第3の理由
最後に、嘘のない優しさのみ相手に届くからです。偽善という言葉がありますが、偽りの優しさは、いつか行動や言葉・思考どこかに矛盾が生まれるのです。
✔前遅刻したときは「いいよ」って笑って許してくれたのに、今回は何でそんなに怒ってるの?
✔Aさんの仕事のミスで部長はすごく怒っていたな…。そういえば私も以前同じミスをした時は、私のいない所では部長はこんな風に起こっていたのかな。
このような矛盾によって、信頼を失くす可能性があります。
自分への暴力を辞めることで、人にも同じように優しく接することが出来ます。 例えば「行きたくない時は断る勇気」を持っている人は、他人が断ったとしても「いいよ。そんな時もあるよ」と優しく受け入れられます。逆に、義務感や人目を気にして、自分自身に無理やり参加することを強要している人は、「私はそんな時でも頑張っているのに何で?」と許せない気持ちになってしまうのです。
アヒンサー実践中に自己否定はしない


実際に非暴力について考えていく過程で、恐らく自分の嫌な一面や、酷く暴力的な一面に何度も何度も出会います。
例えば、当ページの最初にお話したNG集の中の「早く行けよ」と暴言を吐いた後、私ってなんてひどい人なんだろうと自分を責めたり、そんなことを思ってはいけないと無かったことにしようとする場面にも出くわすかもしれません。
しかしその行為は自己否定に当たり、実はアヒンサーの禁止事項に抵触しています。
どんな暴力的な感情を持った自分でも、否定せず認めてみましょう。例えば「そんな気持ちになることもあるね」とか「今日は時間が少なすぎたんだね」などの言葉で自分に寄り添う練習を何度も繰り返すのです。すると、次第にその暴力的で強烈な感情が薄れていくはずです。
それこそが自分に暴力を振るわない行為です。
アヒンサー(非暴力)とタパスの関係


ヤマニヤマの10個の教えの中には「タパス=(苦行・自制)」という教えがあります。自分との約束を守り自分を律して生活するという意味です。
たまに、アヒンサーとタパスの教えを混同することがあります。
例えば、嫌なことを無理矢理するのは自分への暴力になると言って全く運動をしないとか、勉強をしない等の行為は、タパスに反する行為と言えます。体調不良のために1週間お休みをするのか、学校へ行くのかの選択をする際も、どちらの選択が暴力に反し、どちらの選択が自制に反するのかを判断するのは自分自身です。常に、アヒンサー(非暴力)とタパス(苦行・自制)との関係性を考える必要があります。
【まとめ】アヒンサー(非暴力)ヨガをする人が穏やかな秘密
今回はヨガ哲学「ヤマニヤマ」のアヒンサー(非暴力)についてご紹介しました。
アヒンサーの実践方法は以下3STEPです。
また、実践する際の注意点は下記3点です。
私はヨガ哲学を学び、自分の思いや気持ちをしっかりと理解し大切に扱う方法を知っているから、人にも優しくできるんだなと初めて知りました。このような他人に優しくする方法を知っているから、ヨガをやっている人には穏やかな人が多いのだなと心から納得しました。
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