こんにちは。ヨガインストラクターのmiwaです。
こんにちは。ヨガインストラクターのmiwaです。
「ヨガ」と聞くと、何を想像しますか?何だか難しそうなポーズを取る姿や瞑想する姿、ほとんどの方がそんなことを思い浮かべると思います。私も自分がヨガを知るまではそんなイメージでした。しかし、実はヨガには単にアーサナ(ポーズ)を取るだけのものではなく、日常を生きやすくする知恵や考え方などを学べるヨガ哲学(ヤマニヤマ)があります。
今回はその一つ「アスティア(不盗)=奪わない・盗まない」についてご紹介します。

【ヨガ ヤマニヤマ】アスティア(不盗)のチェック
ほとんどの方は、「私、盗むことなんてしてない」って思いますよね?ですが日常生活の中では、自分でも気が付かないうちに盗んでしまうことがあるかもしれません。せっかくなので、日常生活を少し振り返ってみましょう。
いかがでしょうか?もし、自分が他の誰かからされたら「ちょっと嫌だな」って思うことばかりですよね。でも、逆の立場になると「ちょっとだから」「少しだけだから」と軽い気持ちで行っていませんか?
人は、お金や持ち物など目に見える物が盗まれたりすることにはとても敏感です。しかし、このチェックのように、アスティアの教えは、誰かの物だけでなく知識・思考・時間なども含まれます。物質的なものは返すことが可能ですが、知識や時間などは取り戻すことはできませんので、より注意が必要です。

また、最後のチェック項目の子供に対して全てセッティングしてしまうことは、一見良いことをしているように思いますが、失敗することも子供にとってはとても大事な経験です。その経験する機会を奪ってしまうことになります。
これは、大人の社会でもあります。新人の人にやってもらうと時間がかかるから全て自分がやってしまい、新人の学ぶ機会を奪うこともアスティアに含まれます。さらに、この様なことはやっている本人は「奪っている」と言うよりは、「よいことをしている」と思って行っているので気が付きにくいところも注意が必要です。温かく見守る気持ちが大切になりますね。
ヨガ哲学の教えでは、誰かの犠牲や迷惑などから生じた自分の利益で自分自身が幸せになることはできないと説いています。
【ヨガ ヤマニヤマ】アスティア(不盗)の実践は無理?
人は必ず奪いながら生きている
とはいえ、人は奪うことなく生きていくことは絶対にできません。
私たちは、食べたり飲んだりしなければ生きてはいけないですし、呼吸をすることでさえ地球から奪っていると考えることも出来ます。
「じゃあアスティアを実践するなんて無理だよ」と思った方。そうなんです。その通りです。
【ヨガ ヤマニヤマ】アスティアの実践をするにはどうするの?
ざっくりと言えば
この3つをいつも自問自答することだと思います。
●自分自身と向き合うこと
まずは自分にとって、どこからが奪うことになって、どこまでが必要なことなのかを考えることが大切です。人によって答えは違い、100人いれば100通りの答えがあります。
例えば、私たちの住む日本では、スーパーやコンビニに行けば食べ物が手に入ります。私たちが生きるために必要な分を購入する分にはOKだと思います。けれど、あれもこれも食べたいからと言って自分で食べられない程の量を購入し、結果的に捨てることになったり、無理やり食べることになったしたのなら、それはアスティアの教えには反していると思いませんか?余ったその食べ物は、もしかしたら知らない誰かが必要としていたかもしれません。
●奪っていることを自覚する

私たちが生きていく為には、地球から、自然から、誰か遠くの人から、身近な知人から奪いながら生きている事を自覚することもアスティアの実践の一歩です。だって、誰かから奪っていると思ったら、必要以上に奪い続けることは出来ないと考えますよね。そして、さらにそこには「ありがとう」という感謝の気持ちが生まれませんか?
日本では、食事の際「いただきます」「ごちそうさまでした」と言いますが、これこそアスティアの精神です。私はヨガを学んでからは素敵な習慣だと思って特に心を込めて言うようになりました。
【ヨガ ヤマニヤマ】アスティアの実践で穏やかな毎日を
自分と向き合って答えを出すこと、その出した答え以上に奪うことはしないこと、これがアスティア(不盗)の実践と言えると思います。そして実践している人は、誰かを嫌な気持ちにさせることが少なくなり、逆に自分自身も誰から嫌な思いやネガティブな事を受けることも少なくなります。結果的に、そのような奪い合う世界から少し距離を置くことが出来るようになり、自分自身が穏やかに生きられるようになるのではないでしょうか?
ヨガをする人が穏やかな理由は、きっとこのようなヨガ哲学を学び、実践している人が多いからだと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ヨガ哲学をもっと学びたい方は↓こちら↓がオススメです。