ダウンドッグで頭が痛い、頭痛で苦しいというお話を聞くことがあります。今回はダウンドッグをすると頭が痛くなる時の原因と対処法をご紹介したいと思います。
ダウンドッグとは?
ダウンドッグは下を向いた犬のポーズと呼ばれ、全身を万遍なくダイナミックに使うことができる万能ポーズともいわれます。上手くポーズが取れるようになると、全身が伸びて気持ち良く感じられるポーズです。
日本語 | 下を向いた犬のポーズ |
サンスクリット語 | アド ムカ シュヴァーナ アーサナ |
英語 | Downward-Facing Dog |
レッスン中は休憩のポーズとして使われることもありますが、「ダウンドッグで休憩しましょう」と声かけされて、「どこが休憩?きつすぎて休憩どころではない」という方は、実は意外と多いのです。その原因の一つに、「頭が痛くなる」という理由があります。ポーズ中頭が痛くなってしまっては、ダウンドッグが嫌いになってしまってもおかしくはありません。
ダウンドッグで頭が痛くなる原因
ダウンドッグで頭痛になりやすいのは、ダウンドッグが「逆転のポーズ」と言われ心臓よりも頭が下になるポーズだからです。その結果、頭に血がのぼったり、首や肩周辺に血流が滞って頭痛を感じることがあるのです。
考えられる原因
考えられる原因としては、首や肩回りが詰まって呼吸が浅くなることが挙げられます。
- 呼吸が浅くなっている
- 首や肩周りが詰まっている
- 冷え性・むくみやすい体質
チェックしてみよう
一度、ダウンドッグを取っているご自身の体を写真を撮るなどして客観的に見てみてください。下記のようになっていませんか?
- 背骨はお尻から頭までまっすぐ?
- 耳と肩の距離が近くなっていない?
- 腕と耳がくっつきそうになっていない?
- 手の上に体重がのっていない?
ダウンドッグで頭が痛い時の対処法4STEP
ダウンドッグで頭が痛くなった時に一番意識したいのは、ポーズ中に深くゆったりとした呼吸ができるポーズの取り方ができているかどうかという事です。そのためにはまずご自身のポーズの取り方を一度チェックをしてみて下さい。
但し、決して無理は厳禁です!頭痛の原因が、冷え性やむくみやすいなどご自身の体質が原因となっていることもあるので、辛いときはお休みするようにしましょう。
- 両手でしっかりとマットを押そう
- 両手はパーにする
- 指が浮かないように注意
- 小指側に体重が乗りやすいので親指側でもマットを押す
- 耳と肩の距離を離す意識を持とう
- お尻を天井方向へ向ける
- 肩甲骨をお尻のほうに滑らすような意識
- 胸を開くようにする
- 踵重心を意識しよう
- 踵が付かない時はブロックを利用
3STEPが出来たら
4.深い呼吸をしてみましょう
1.両手でマットをしっかりと押そう
ダウンドッグを気持ちよくとるためには、まずしっかりと両手でマットを押すことが大切です。その為には肩幅程度に開いた両手をパーに開いて、指と指の間はしっかりと開いておきましょう。さらに、10本の指がマットから浮かないように、母指球から指先までしっかりとマットに着けるように意識することで、マットを押すことが出来ます。
2.耳と肩の距離を離す意識を
ダウンドッグで頭が痛くなる時は、肩すくめて首が詰まってしまい、呼吸が浅くなることがあります。両手でしっかりとマットを押すことが出来たら、胸を開いて肩甲骨をお尻の方に下げるような意識を持ちます。そこからお尻の穴を天井方向に向けるようにすると、気持ちよく背骨を伸ばすことが出来ると同時に、自然と耳と肩の距離が離れていきます。
3.踵重心を意識しよう
さらに、肩と耳の距離が近くなる原因の一つに、手の方に重心が乗っている場合があります。踵に重心が乗るように意識をしましょう。また、手の平に重心が乗ってしまう方の中には、踵がマットに着かないという方もいらっしゃいます。そんな時は、踵を無理にマットに着けようとせず、膝を曲げ、踵の下にヨガブロックを入れて、踵でブロックをしっかりと踏めると、重心も踵にかけやすくなります。
4.深い呼吸をしてみよう
上記の3STEPがしっかりと出来たら、ゆっくりと深い呼吸を続けてみて下さい。最初は、しっかりと吐き切ることを意識すると、自然と呼吸が深くなっていきます。深い呼吸を行うことで、頭痛が改善されていくと思います。
ダウンドッグは、見た目以上に難しいポーズです。最初は無理をせず、少しずつ慣れるためにポーズの時間を短くしながら時間をかけて練習を続けていきましょう。だんだんとダウンドッグの心地よさを実感できると思います。
人生が変わる呼吸法 おすすめの本
ダウンドッグの頭痛に効果のある事前対策
ダウンドッグで頭が痛くなりやすい人は、ポーズを取る前にいくつか準備をしておくと、症状が和らぐ場合があります。
首回し&肩回し
ダウンドッグのポーズの前に、首回しや肩回しをしっかりと行うことで、首と肩回りがほぐれて血流が良くなります。
呼吸
ポーズの前に、呼吸に意識を向けることで、ポーズ中も深い呼吸が行えるようになります。腹式呼吸を意識して行ってみましょう!
両手の使い方を掴む練習
- 両手を肩の高さで広げ、手の平を上下にくるくると回してみる
- 肩の動きを意識
手の平上→肩が開いて胸が開く
手の平下→肩が内巻きになり肩と耳が近くなる - 何度か繰り返して肩の動きを確認出来たら、手の平を上向きにしてストップ
- 肩が開いた状態を確認して、肘から下だけを動かしてて手の平を下向きへ
この形がダウンドッグの手の形です!
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1つ1つのポーズの取り方を細かくわかりやすく解説されています。初心者の方にもおすすめです。
ダウンドッグの効果を実感しよう
ダウンドッグで頭が痛くなると、本当に辛くポーズに苦手意識が出てしまう可能性もあります。ダウンドッグは万能ポーズと言われ、うまく取れるようになると効果も実感しやすいと思います。是非、一度試していただき、ダウンドッグの効果を感じて頂けたら嬉しいです。
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